sisosuseのブログ

日々感じたことを思い思いに書いていくブログです。

「サナギ」から「蝶」へ─ミニマリストについて3─

 

ミニマリストの話は前回で終わりにしようと思っていたのですが、どうも釈然としないので、もう少し書いてみます。

 

ミニマリストは大きな目標を掲げます。将来を一切憂慮せず、代わりに今この瞬間を楽しみ尽くすという目標です。生まれながらにして将来を憂慮しない「天才型」はあまりいらっしゃらないのでしょう。なんらかの経験がその思想に目覚めさせる、あるいはどこかから輸入されて教化される。そのため、ミニマリストになる以前に所持していた将来への投資を廃棄する過程をほぼ必ず経るようです。ミニマリズムに目覚めるとまず断捨離が行われます。

 

断捨離をする中で、「手段の目的化」がミニマリスト界隈で問題となるようです。今を楽しむことができるようになるために、断捨離をしているのに、断捨離をしている瞬間が楽しくなってしまうようです。その結果必要以上にものを捨ててしまい、今を楽しむことができる状態から離れてしまうということになってしまいます。

 

「手段の目的化」を回避して断捨離を終えたミニマリストはついに、「真のミニマリスト」としてその人生を謳歌することができるようになるわけですね。

 

見てみるにミニマリストを名乗っていられる方々は、「真のミニマリスト」ではない方が多いようです。まだ断捨離をする段階にいるわけですから。いわばサナギのような状態ということです。一方で「真のミニマリスト」の方々もいらっしゃいます。そこまでいくと、その日友人に誘われた夕食を最後の晩餐と捉えるようになるようです。サナギから蝶へ。というよりむしろ「仙人」ですね。

 

思うに「サナギ」の状態と「蝶」の状態は区別したほうがいいように思います。「蝶」は断捨離の罠をもくぐり抜け、今この瞬間を楽しむ段階にあります。対して「サナギ」はまだ断捨離をしている段階であり、今を楽しむことができるようになるという目標に邁進している最中です。手段の目的化を避けるためにも、「サナギ」と「蝶」のように序列関係が明確な表現があるとわかりやすいのかなと思います。

 

ミニマリストには色々他にも種類がありそうです。また少し調べてから続きを書こうと思います。

 

次の記事

 

sisosuse.hatenablog.com

 

過去の記事

 

sisosuse.hatenablog.com

sisosuse.hatenablog.com