sisosuseのブログ

日々感じたことを思い思いに書いていくブログです。

ジョジョリオン妄想─カレラ=透龍─

 

前回の続きです。前回、カレラと透龍は二重人格説という突拍子もない説を提唱してみたのですが、もしそうだとすると、カレラの不可解な言動を透龍の命令による暗躍として説明できるのではないかといった妄想の続きを書いてみます。

 

前回の記事

 

sisosuse.hatenablog.com

 

ちょっと前置き

もし透龍とカレラが同一人物でなくても、二人が親密な間柄であれば私の従来の目的は達成します。つまりカレラを挟んだ透龍と定助(ジョセフミもしくは吉影)や、透龍を挟んだ康穂とカレラの関係が見えればいいのです。でも作中でそうしたことが一切描かれていない、そしてエイフェックス弟とプアートムのやや不可解な死亡描写が似ているということで、同一人物だと考えました。さらにディアボロを彷彿させることと東方家のスタンド名が「キング」なのと合わせて、妄想が広がるのでそっちの方が魅力的です。

 

最悪、密売人グループの裏切り者説、カレラはTG病院グループ説、透龍はカレラのボーイフレンド説などに変えても大丈夫です。四角関係、三角関係で4人を結べれば。今回は前述の通り二重人格説にのっとって、カレラの行動の説明を試みます。

 

透龍=カレラ説のおまけのメリット

二重人格としたことのメリットでまず挙げられることは、この説の発想源でもありますが、プアートムの死因を説明できる点です。

 

プアートムは後方からの狙撃のような衝撃によって顎が砕かれ、死亡しました。これは羽先生の能力での説明もできなくはないですが、若干無理があるでしょう。弾丸並みのに目にもとまらぬ速さで、プアートムの後方から礫を飛ばすといったことを羽先生はできるでしょうか、、、できなくはないように思いますが、それなら康穂との戦いで披露しなかったのは不思議です。ワンダー・オブ・ユーも、まず院長を追わせないといけないですが、救急車に枝を届けることが追跡認定されるのかは怪しいところでしょう。

 

それよりは新しいスタンド能力を想定した方がスッキリするのではないでしょうか。ラブラブデラックスの射程は半径80メートルとあります。80メートルまでスタンドヴィジョンを出せるというふうに解釈すれば、プアートムの後方、定助の死角から髪の毛針のような射撃をした、と考えることができます。敵に手の内は見せたくないもの。この攻撃方法をとるのもおかしくはないと思います。

 

また繰り返し書いている通り、定助と透龍の関係が深まることも大きなメリットです。このままでは若干、主人公とラスボスの因縁が他の部よりも薄いと思います。それも一興かもしれませんが。でも、「康穂─定助─カレラ=透龍─康穂」と三角関係で綺麗に結ばれて、実はジョセフミと吉影の頃から繋がりがあったとした方が、よりふさわしくなるような気がしませんか。さらに前回の記事の最後でも書きましたが、透龍=カレラとすることで、透龍の死が二つの関係の終息として解釈でき、46話冒頭の説明により重要な意味を持たせることができます。

 

本題:二重人格について

この記事の本題に入ります。「透龍=カレラ」とすれば、カレラの不可解な言動を説明できるようになるのでしょうか。もし可能ならこの仮説は非常に魅力的なものになるでしょう。これを検討するために、まず二重人格がどういったものかもう少し詳しく決めておきましょう。その後で、カレラの不可解な言動を整理していきます。

 

二重人格と一口にいってもいろいろタイプがあると思います。身体的特徴の変化や性別の変化などもそうです。やはり二重人格といえば5部ラスボス、ディアボロですね。彼はドッピオとボスの二つの人格を持っていて、ボスに人格が変わると筋骨隆々となり、顔の骨格も大きく変化します。性別は変わりませんが、スタンド「キング・クリムゾン」を自在に操れるようになり、ラスボスにふさわしいパワーを発揮しますね。

 

そしてディアボロの二重人格で注目すべきは、ボスの人格が「主」で、ドッピオの人格が「従」の関係にあることです。ボスは自分が二重人格者だと知っていて、基本的に人格の出し入れをコントロールできます。他方ドッピオは自分とボスとは別の存在だと考えており、ボスがかけてくる電話を介してボスの命令に従う受身の人格と言えるでしょう。もちろんドッピオが主体的に行動することもありますが、やはり人格を変えるスイッチはボスの手にあります。

 

また、ドッピオが感覚した物事をボスは知っているのに対し、ボスが行動している時、ドッピオは不干渉です。記憶についてもやはり、ドッピオの時の記憶をボスは知っていて、ボスの記憶をドッピオは知らない不釣り合いな関係です。

 

では、透龍とカレラはどのような関係にあるのでしょうか。まずボス戦でカレラが表に出ていないことから、1透龍が表に出ているときにカレラが人格の出し入れをコントロールできてはならない、はずです。

 

ぎゃくに、カレラが体を操作している時に透龍が出てくることはできるでしょうか。カレラも芯の強い人です。犯罪では、と思うようなことも平気でしてしまう人ですし、後に述べるようにカレラの行動原理である「せっちゃんが好き」は揺るがないもののようです。このことを考慮して、2)透龍もカレラも自身の意思を明確にもっている。3)カレラが表に出ているときに透龍が人格の出し入れをコントロールできてはならない。としておきます。

 

しかし今は、カレラの行動のいくつかは透龍の意思を汲んだものであるという形でカレラの不可解な行動を説明したいのでした。したがって、4)透龍がカレラとコミュニケーションでき、カレラに命令、少なくともお願いできる立場になくてはならない。

 

とりあえずこんな感じで設定しておきます。辻褄が合わなくなったらいじると思いますが。

 

本題:カレラの不可解な言動について

さて、作中でのカレラの言動に対する主な疑問は、

 

カレラが定助に接触した目的はなんだったのか(A)、「焦りすぎた」の真意は何か(B)、札幌から杜王町まで戻ってきたのはなぜか(C)、なぜあの写真を持っているのか(D)、なぜ命を狙われているのか(E)、なぜ兄弟に追われているのか(F)、なぜロカカカ等の話を知っているのか(G)、なぜロカカカを処分したと発言したのか(H)、なぜ吉良が死んだら吉良のマンションに行けないのか(I)、なぜ吉良が死んだと聞いて慄いたのか(J)、なぜ吉良が殺されたと思ったのか(K)、他人同士を交換させるのは新ロカカカではないのか(L)、クソッタレ世の中から抜け出す発言の真意は何か(M)、

 

などでしょうか。最後にロカカカ商売に一枚噛ませろといって再会を匂わせつつ、結局再登場はありませんでした(N)。

 

「カレラ=透龍」とすることで、カレラのこうした言動に透龍の意思が介入していた可能性を考えることができます。それによって、カレラの不可解さを紐解こうというわけです。そのために、どの行動がカレラの意思によるもので、どれが透龍の命令(お願い)によるものかを分けてみます。まず2人の目的をはっきりさせておきましょう。

 

まずカレラとしては「せっちゃんが好き」ということが第一にあると思います。節々でこうした発言をしますし、「これは本当」だと念を押しています。カレラの意思としては、せっちゃん(定助)に接近する、好きになってもらうことです(はっきりきらいといわれてしまいましたが)。

 

他方、透龍としては「ロカカカを手に入れる」ことがあります。カレラに協力してもらってロカカカを手に入れようとしているのではないでしょうか。

 

とすると、ロカカカを手に入れ、せっちゃんに気に入られるように行動しているはず(A)。札幌に行っていたというのは、吉良vsダモガンから音信不通になった後のことを調べ、せっちゃんに接近しようとしていた期間のことを隠すための方便(C)。せっちゃんを見つけて合図を送ったが、わからない様子の定助を見て、擬態をするタイプの敵スタンドと判断し、その場を離れた(B)。しかし勘違いとわかり、ロカカカを入手しせっちゃんとの仲を深めるためにロカカカビジネスへの参加に意欲を見せた(N)。

 

残っている問題は、カレラと密売人グループの関係(E, F, I, J, K)、過去編との辻褄(D, G, H, L, M)ですね。それとカレラ=透龍としたことで矛盾が生じないのかということも懸念点です。少し長くなったので、ここできります。